南海電鉄は9月30日、環境推進活動のシンボルとして「エコロゴマーク」を制定した。
ロゴマークの名称は「エコモーションなんかい」で、環境保全を表す「エコ」と地域社会が一体となって活動する「モーション」を組み合わせた造語。エコを象徴する緑の葉をモチーフに、車両と運転士をイメージしたキャラクターで「自然とともに走り続ける姿」を表現した。
また、「環境に優しい乗り物」(同社)である電車の利用を促進するため「エコポイント」を新たに設ける。同社が発行するPiTaPaカード(ICカード)「minapitaカード」か関西国際空港が発行する「KANKU CLUBカード」を利用して、土曜・休日に難波駅または関西空港駅で乗降すると1回につき3ポイントを同社に計上する。同社は一定量がたまった時点で、それまでに計上されたポイントを1ポイントにつき1円(予定)に換算し、南海沿線で植林活動を行っている団体に寄付するなどの環境活動に使う。ポイント数や寄付については一定期間ごとにホームページやポスターで報告する。
同社は今年度からの新3カ年経営計画「堅進126計画」を策定、その基本方針のひとつに「『環境保全』のための取組み強化」を掲げている。今年8月には福岡ソフトバンクホークスの協力を得て、選手が着用した復刻版ユニホームのチャリティーオークションを行い、その収益金を大阪府が主催する「大阪府みどりの基金(共生の森づくり基金)」に全額寄付するなどの活動を行ってきた。
今回制定したエコロゴマークは広報ポスターやホームページで活用するほか、10月18日・19日に開催される「堺まつり」と10月25日に開催される「南海電車まつり」でこれまでのエコ活動をパネルで紹介するなど「環境保全活動への取り組みをさらに進めていく」(同社)。