西大阪高速鉄道、阪神電気鉄道、近畿日本鉄道の3社は10月16日、来年3月20日に開業する阪神なんば線と阪神西大阪線、近鉄難波線の線路を接続するレール締結式を行った。
締結式は阪神なんば線の東端にあたる近鉄難波線との接続部分で参加者約40人が出席して行われた。あいさつで阪神電鉄の坂井信也社長は「近鉄の車両を間近に見るといよいよ開通がせまってきていると実感が出てきた。今後もイベントやPR活動を通して沿線住民の方に知っていただき、魅力ある路線にしていきたい」と抱負を語った。近鉄の小林哲也社長は「神戸-奈良間の相互直通運転によって、関西の東西を軸に新しい鉄道ネットワークができる。新たな文化交流や沿線の発展につなげていきたい」と神戸-奈良間の結びつき強化を期待した。
その後3社の社長がボックスレンチを操作してレールを枕木に固定する作業を行った。西端にあたる西九条駅では阪神なんば線と阪神西大阪線の線路の接続がすでに完了しているため、これで神戸-奈良間の線路が1本につながった。
11月24日には一般公募で選ばれた400人が開業前の阪神なんば線の線路上を歩くことができるイベント「『阪神なんば線』新線ウオーク」を開催、その後新線区間全線にわたって試運転を開始する。
阪神なんば線は西九条-近鉄難波間3.8キロメートルの新路線で、来年3月20日の開業を目指して工事が進んでいる。開業と同時に、三宮-近鉄奈良間で「快速急行」をほぼ終日にわたり1時間当たり3本運転するなど相互直通運転を開始する。