
南海なんば駅前にある歩行者空間「なんばひろば(仮称)」の整備工事が3月31日、完了する。
かつてはタクシー乗り場だった南海なんば駅前と、なんば高島屋の東側を南北に通る「なんさん通り」で構成する同エリア。地元町会や商店街、周辺企業などで構成する「なんば安全安心にぎわいのまちづくり協議会」が、大阪市と協力して空間再編事業を進めてきた。2016(平成28)年、2021年は同エリアでマルシェを開催するなど社会実験を行い、歩行者空間の利活用を検証してきた。
2023年に先行オープンした南海難波駅となんばマルイに挟まれた空間と、今回工事が完了するなんさん通り(南北)を合わせた広さは約6000平方メートル。3月22日・23日は工事完了を前に完成式典が行われ、同広場をデザインした事業者によるトークセッションや、音楽パフォーマンスが行われた。
「なんば安全安心にぎわいのまちづくり協議会」の菊地正吾会長は「本当にすごい場所、かっこいい場所ができた。17年間、たくさんの人の協力があってのこと。広場の空間は完成した。これからいろいろなにぎわいを生み出していく必要がある。課題も残っており、スタートラインに立ったばかり」と意気込む。