
4月1日にリニューアルする南海電鉄の運輸部門の制服と今夏に導入予定の技術部門の作業着が3月26日、難波駅でお披露目された。
今年で創業140周年を迎える同社の記念事業の一環として、32年ぶりに制服を刷新する。デザインは、ファッションデザイナーで沿線の岸和田市出身のコシノジュンコさんが担当。コシノさんが鉄道会社の制服をデザインするのは初めて。現在の紺色の制服から、チャコールグレーを基調にコーポレートカラーのオレンジをアクセントにしたデザインに変わる。新制服は、運輸部門11種類、技術部門4種類。ジェンダーレスで性を区別しないデザインを採用する。
当日は、「特急ラピート」が発着する9番ホームに新制服を着けた社員やモデル16人が登場しウオーキングしながらファッションショー風にお披露目した。5月23日公開予定の映画「ゴッドマザー ~コシノアヤコの生涯~」でコシノジュンコ役を演じる女優の鈴木砂羽さんも新制服姿で登場し、一日駅長に就任した。
同社の岡嶋信行社長は「南海電鉄のイメージをつかさどってきた制服を刷新することで、これまで築き上げた140年の歴史に誇りを持ち、新たな気持ちで沿線の皆さま、大阪・関西万博をはじめ関西にお越しの全ての皆さまをしっかりとお出迎えしたい」と話した。「岸和田出身で電車といえば南海電車しか知らない」というほど思い入れの強いコシノさんは、新制服のデザインを担当したことについて「岸和田に生まれてよかった」と話す。