大阪・南船場のうなぎ料理店「七彩(なないろ)」(大阪市中央区南船場3、TEL 06-6241-7716)が昨年末より、出張販売を始めた。オリジナルテーマソングを流しながら自転車を改良したタウンカートでうなぎ弁当を販売するというユニークなスタイルが話題となっている。
同店の森田司さんが、アメリカ村を中心に起業支援を行うリンケージアンドブレイントラスト(南久宝寺町、TEL 06-6282-0440)に相談を持ちかけたことがきっかけ。同社は、タウンカートの貸出しや運営コンサルティングなどを手掛けており、これまでにも「アズキスイーツ」のカート販売などで各メディアからも注目されている。
販売するのは、平日のランチタイムと夕刻。スタッフはタウンカート「七彩号」に乗り、店舗から心斎橋・船場エリアをゆっくり巡回しながら販売場所まで移動する。販売場所は、月曜・水曜・金曜は、ジュエリーショップ「Forme Poche」(博労町3)前、火曜・木曜は「阪神花園」(久太郎町2)前、夕刻は本町を中心に残業前のビジネスマンを狙う。「路上販売のため、うなぎを焼く姿やにおいを表現することが困難。代わりにオリジナルテーマソングを流してPRを行っている」(広報担当の榎本浪吾さん)。
メニューは、「うな重弁当」(700円、現在はオープニング価格で500円)、「特製ひつまむし風弁当」(500円)、「うなぎおにぎり」(300円)の3種類。男性ビジネスマンに加え、OLなどの女性客も多いという。現在はランチタイムで30~40個を販売。早い時間に完売することもあるという。
森田さんは「カート販売を開始してまだ10日くらいだが徐々に定着してきたようで、移動中に声をかけて下さる方もいる。ミナミに元気をもたらすカートとして、周辺地域の活性化にもつながればうれしい」と話す。