道頓堀の肉巻きおにぎり店「とろや 道頓堀店」(大阪市中央区道頓堀1)は2月下旬より、料理の鉄人として知られる大田忠道さんとコラボレートした新商品「忠道ちゃんスペシャル」の販売を始めた。
同店は、自動車買い取りサービスのドリームアドバンス(松原市)が宮崎発祥の「肉巻きおにぎり」をケータリングカーで販売しているもの。「四海楼 ペアスタイル店」の協力で、同店前にオレンジ色の車体のケータリングカーを止めて営業する。
大田さんは、有馬グランドホテルの副料理長、中の坊瑞苑総料理長を歴任、「料理の鉄人」などのテレビ番組でも知られる料理人。同店の日野広志社長とは共通の知人を通じて知り合った。大田さんに肉巻きおにぎりを食べてもらい、味のアドバイスを受けて改良したものが「忠道ちゃんスペシャル」(380円)。広島県庄原産のコシヒカリ「しづか米」と古代米をミックス、さらに大田さんオリジナルの「はりはりちりめん山椒」を加えることで、より和風の食べやすい味になった。
「忠道ちゃんスペシャル」の販売が始まると、「噂を聞きつけて来店する客が増え、年配の来店客を中心にまとめ買いしていく人が多い」(日野社長)。店頭に大田さんの等身大パネルを置くと若者らが集まってきて、商品について説明すると興味を持つという。
オープンしてから4カ月ほどがたち、「テレビで取り上げられたこともあって、リピーターや修学旅行生がコンスタントに訪れる」(日野社長)と手応えを感じる。1日平均400~500個程度売れ、多い日には900個にも達する。「売れ行きを見極めながら本社で生産しているが、フル生産でも追いつかなくなることがある」。さらに「イベント出店の問い合わせも多くいただいている」(同)とし、2台目のケータリングカーを製作中だ。新しいケータリングカーは一回り大きい車で、車内ですべての調理ができるようにする。
「道頓堀に出店することで、多くの方に認知していただけるようになった」と日野社長。肉巻きおにぎりの冷凍販売も計画しており、早ければ5月の大型連休明けにも販売を開始する。今後は、拠点となる固定店を設け、移動販売にも力を入れていく。
営業時間は11時30分~23時。