水をかけると文字が浮かび上がるユニークなおみくじ「水掛みくじ」が登場した。大阪・ミナミの戎橋筋商店街と、水掛不動尊で有名な法善寺(大阪市中央区難波1)のコラボレーションにより実現した。
「水掛みくじ」は短冊状のおみくじで、一見すると吉凶などが空欄になっているが、水に浸すことで、「大吉」などの文字とともに「全体運」「恋愛運」「金運」が浮かび上がるような特殊印刷が施されている。周辺地域とのコラボレーションにより商店街の活性化を狙う戎橋筋商店街振興組合が、「商店街の利用客に『水掛みくじ』を配布し、水掛不動尊で水をかけて結果を占ってもらう」という企画を思いつき、法善寺側に持ちかけて実現した。
試行錯誤の末「水掛みくじ」が完成した7月25日、戎橋筋商店街振興組合の関係者が参加し、法善寺の水掛不動尊前で神田眞晃住職による祈とうが行われた。小雨の降る中、大量の「水掛みくじ」が持ち込まれ、神田住職が1箱ずつ丁寧に祈とうした。祈とう後、居合わせた参拝客ら約20人に「水掛みくじ」が配布され、もらった人は水掛不動尊に水をかけ手を合わすとともに、「水掛みくじ」にも水をかけ、運勢を占っていた。
「水掛みくじ」は、今週中ごろから戎橋筋商店街の約80店舗で利用客に配布される予定で、なくなり次第終了となる。各店には法善寺までの地図も設置する。
法善寺は、浄土宗の寺院。織田作之助の小説「夫婦善哉」で知られる法善寺横丁の中心にあり、「水かけ不動さん」の名で親しまれている水掛不動尊は、参拝客により頻繁に水がかけられることから、コケがむしているのが特徴。