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インタビュー2014-06-18

吉本新喜劇新座長すっちーさんに聞く、今後の抱負やなんばの魅力

吉本新喜劇の新座長に就任したすっちーさん。
お笑いコンビ・ビッキーズとして活躍した後、2007年に吉本新喜劇に入団。2014年5月に、内場勝則さん、辻本茂雄さん、小籔千豊さん、川畑泰史さんらにつづいての座長就任を発表。6月11日~16日には就任公演を実施した。
そんなすっちーさんに、NGKのこれからや大阪・なんばという土地についてお話を伺った。

-就任会見の時、「パワフルな吉本新喜劇にしたい」と抱負を語っておられたことについて、詳しくお聞かせください。

他の人はいろいろ技術がありますので、自分が一番勝負できるのはパワフルさなのかなと考えました。上手に芝居をするとか、複線を張ったお話を作るとか、そういうのよりは、単純に見て笑えるものを作っていけたらなと思っています。

小さい時に見ていた吉本新喜劇で印象に残っているのが、芸人さんが客席に投げ込まれかけたり、暴れ回っているところだったり、とてもパワフルな場面なんです。そういうバカバカしいものがすごく好きなんですね。

それに自分の子どもの世代が見に来たとき、難しい話だとどうしても退屈を感じてしまいますが、そこでバカらしい話が出るとグッと食いついてくれるので。

もちろんバランスは大切なんですけど、その中で何を一番大事に考えるかというと、そういうパワフルなもの、「ようわからんかったけど、おもろかったなあ」と思ってもらえるようなものを作りたいなと。「すっちー、アホやなあ」とか、「あいつ、むちゃくちゃやったなあ」とか、そんなのでもいいと思うんです。何も考えずにふらっと見に来て、単純に腹を抱えて笑って、すっきりして帰るようなそんな存在でいつづけたいですね。

-座長になるにあたって、いままでの座長さんにアドバイスなどを受けたのでしょうか?

座長になるにあたって、というよりは、いままでご一緒してきた中で少しずつ教えてもらってきた感じですね。自分で見て学んでいくこともあるし、言葉で教えてもらうこともあるし。

一緒に舞台に立っているだけで勉強になる、という時もあります。実際舞台上で見ていて、すごいなあと思える瞬間があるんです。舞台の上の独特の空気というか。そんな舞台の上で、いろいろ勉強させていただきました。

-オバハンキャラ「すち子」はしばらく続けるのでしょうか?

行けるとこまで行こうという感じですね(笑)。自分が思っていることをストレートに出せる、やりやすいキャラではあるんです。普通のキャラをやっている時に、「なんや、すち子じゃないんか、残念やな」って言われるようになりたいですね。

-すっちーさんにとって、すち子はどういうキャラなんでしょうか。

大人になりきれていない、本能のまま生きている大阪の女ですね。大阪らしく、ちょっとずるがしこい面もある(笑)。「こんなオバハンおったらおもろいな」という。もともと女性の役をするのはすごく恥ずかしかったんですが、ある女性のモノマネを楽屋でしたら、自然にできたんですね。それからだんだんキャラを深めていった感じです。口調も気が付いたらオリジナルになってきて、パワフルで勢いのあるキャラに育ってきました。

いまでも微調整はしています。飛ばしすぎたなとか、キレるの早すぎたなとか、そういうのをさらに調整しながら、進化というか(笑)、さらにキャラを深めていければと思っています。

人間的には、大阪のおばちゃんたちの、それぞれどこかの要素を持っているキャラだと思っています。だから共感していただけるし、みんなが我慢して言えないところを代わりに言うような、そんな存在になれればと。

-NGKのある大阪・なんばの街についてはどんな印象を持っていますか?

聞き耳を立てていると、そこら中でオモロイことが起こってる街だなあと。たとえばおっちゃん同士がケンカしてて、話聞いたら「だからこっちのカラオケにしようって言うたやないか」とか(笑)。こないだは携帯電話で怒っているおっちゃんがいて、「お前のところのおにぎり、ゆるいんや」と叫んでいたり(笑)。はたから見たらしょうもないことなんですけど、本人たちにとっては大事なんでしょうね。そういうのがエネルギッシュに起こっている街だと思います。

-最近は海外から訪れる人も増えてきましたね。

外国の人にとっても、なんばの土地って過ごしやすいんだと思います。外国っぽく、すごくオープンだし。そして外国の人が来ることで、もともと住んでいる人たちも活気づいていますよね。すぐに受け入れて、自分の糧にしていく。強い街だなあと思います。

-吉本新喜劇に入ってから座長になるまで感じた、お客さんや地域の変化はありますか?

従来は昼の公演が多くて、休みの日に訪れる人が多かったんですけど、最近は夜のイベントも精力的に行っています。夜は、仕事帰りのサラリーマンやOLが訪れてくれるようになってきました。うらなんばも活気づいていますし、立ち飲み屋や美味しくて安い店がどんどん増えてきています。大阪に住んでいるけどなかなか休みの日は遊びに行けない、というような人も平日の夜だと来てもらえるので、劇場を中心にした人の流れができてきたんじゃないかと思っています。

いま梅田やあべのでは大きな施設が出来てにぎわっていますが、なんばは建物じゃなくて人の力で人が集まってくるようになってきている感じがしています。「今日は梅田よりなんばの気分」みたいな時ってあると思うんですよ。飯食べてお笑い見て一杯飲んで、みたいな、泥臭いけどパワーのある遊び方で人が集まる街になってほしいですね。そこに吉本新喜劇も貢献できたらと思っています。

-今後思い描いているビジョンはあるのでしょうか。

吉本新喜劇の伝統を崩さないようにしつつ、今の人たちにも受け入れられる部分はちゃんと持ちつづけたいなと思っています。吉本新喜劇というものがパワーダウンしないように、次の世代にバトンタッチできたらいいですね。

たとえば、いままで新喜劇を支えてこられたベテランの人たちの往年のギャグを、若手をからめることでちょっと一味加えて、新しい輝きを持てるような、そんなお手伝いもしたいなと。若手とからむことでベテランの新たな一面が見られたり、若手もベテランの技を吸収して成長できたり、そんな流れができたらいいですね。

-最後に、大阪を利用することが多いなんば経済新聞の読者にメッセージをお願いします。

コテコテの大阪のお笑いは、難しいことを考えずに笑えるものだと思います。大阪に住んでいてもNGKに入ったことがない人もけっこう多いので、ぜひ一度足を運んでみてほしいですね。劇場内ではいろんな取り組みや催しも行っていますし、テレビで見ているのとは違った生の楽しさや芸人たちの呼吸を味わってもらえたらと。

そして劇場を出たあとは、なんば界隈の美味しい店でお酒を飲んで、「明日もまた頑張ろう」と。来る前にビール一杯飲んでからでも全然いいですし。元気になれる街であり、劇場なので、その楽しさを体感していただけたらと思っています。ぜひ気軽に遊びに来てください!

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