アメリカ村の三角公園で11月14日、ライブアートパフォーマンス「Art Carol」が行われた。主催は、大阪ミナミを中心にアート活動を行うアトリエ輪音(大阪市中央区)。
同イベントは、公園中央の広場に設置した巨大なキャンバスに、即興で絵を描き上げるパフォーマンスイベント。参加したのは、京都府出身でイラストレーターとして活動する傍ら、大阪を中心にアートイベントやライブペイントにも参加する塩見ちひろさんと、大阪市立大学美術部のOBと現役の学生を中心に、関西大学や立命館大学の学生らも参加するアートパフォーマンス集団「ライブアートプロジェクト」の2組。
第1部に登場した塩見さんは、晴れ渡った空の下、仲間たちとともに大きな木を描いた。1人で最初から最後まで描き上げるのではなく、数人で交代しながら1枚の絵を描き上げる「コラボペイント」という手法で、事前に打ち合わせは行うが基本的には即興で描き上げていくという。塩見さんは「三角公園で絵を描くのは初めてだったが、若い人ばかりで緊張することなく楽しく描けた」と振り返る。
第2部に登場した「ライブアートプロジェクト」は、2人ずつのチームに分かれて次々に絵を描いた。音楽のリズムに乗って絵を描き始めると、居合わせた若者らは興味深そうにその様子を見つめ、約10分で1枚の絵を描き上げる度に拍手や歓声が上がった。
アトリエ輪音は、若手クリエーターの育成や、交流、発表の場を提供するなど、ミナミにこだわった活動を続けており、三角公園をステージにしたイベントは今回で3回目。主宰する田中冬一郎さんは現役の銀行マン。「昨年10月に『新聞女』さんのイベントを行い、今年6月にはハモニズムさんらが参加して2回目を行った。三角公園は適度な大きさでイベントがやりやすい。今後も毎年春と秋の2回ずつ行っていきたい」(田中さん)という。