なんばパークス(大阪市浪速区難波中2)7階のパークスホールで、インタラクティブアーティスト松尾高弘さんによる個展「光を奏でるクリスマス」が開かれている。
松尾さんは、福岡県在住のインタラクティブアーティスト。光と映像、音を用いて、体験者の身体動作を反映させリアルタイムで変化していく作品を展開している。メディアアートの祭典「アルスエレクトロニカ」や世界各国の展覧会、プロジェクトに参加。今年はイタリアのデザインの祭典「ミラノサローネ」で、CANONのデザインエキシビジョン「NEOREAL」のアーティストに選ばれている。
同展は昨年も同じなんばパークスで開催。今回で2回目となる。今年は、「クリスマスに合わせて出展した」という、参加者のシルエットがクリスマスのツリーを模した映像の中に、服や持ち物の色を反映しながら投影される「Fairy Christmas」、手を掲げると海面をイメージした天井が反応して青い光と音が広がっていく「Noctiluca」、「星の王子さま」(サン=テグジュペリ)の宇宙を飛ぶシーンをイメージして、持った光の球から無数の鳥が羽ばたく「Prince and Migrant Birds」の3点を出展している。
「もともと自然のものが好き」だという松尾さんは「空想の世界の中で、自然のものを映像で表現できるかを追求した」と話す。「今後も、誰も見たことがなく、人が引かれる感覚を表現していきたい。新しい心地よさをいろんな人に体験してもらいたい」とも。
開催時間は11時~20時。入場無料。今月13日まで。