南船場の写真ギャラリー「壹燈舎(いっとうしゃ)」(大阪市中央区南船場2、TEL 06-6121-6202)で現在、正方形の写真ばかりを集めた写真展「真四角写真鏡窓曲」が開催されている。
同展は、南船場の写真ギャラリー「NADAR(ナダール)」(南船場3、TEL 06-6251-8108)に集まる「とにかく写真が大好きな、おやじたち」により結成された「ナダール・おやじの会」の企画展。「おやじの会」といいながら、活動に賛同した女性が次々と入会し「女子部」もでき、今回の企画展には男性5人、女性4人が参加している。
同ギャラリーを主宰する杉本征克さんも「おやじの会」のメンバーで、モノクロの真四角写真を出展する。杉本さんは「人間の目は2つあるので、普段は横長に風景を見ているはず。だから真四角写真は新鮮でワクワクする」と、その魅力を話す。モノクロ、カラー作品が混在する9人の写真は、撮影方法もさまざま。「5.5センチ幅のブローニー判のフィルムを使用して撮影すると四角い写真ができる。人によっては普通のデジタルカメラで撮影し、四角く現像している人もいる」と杉本さん。
七世光彦さんは真四角写真歴40年のベテラン。「フジフイルムが40年前に発売したフジペットというカメラで真四角写真を始めた。絵画やびょうぶ、掛け軸などすべて縦長で、真四角というのは写真だけのフォーマットだと思う。真四角写真ばかりを集めた写真展はこれまでなく、数年前からぜひやりたいと思っていた」と話す。「真四角写真は写したいものを中央にして撮影するとちょうどよい感じに仕上がり、初心者でも撮影しやすい」とも。
営業時間は12時~19時。月曜定休。12月27日まで。