南船場のギャラリーで「車窓展」-出展者7人の個性生かした作品展示

「写真も一人ひとり違った表現方法がある」と話す同ギャラリー・オーナーの杉本さん

「写真も一人ひとり違った表現方法がある」と話す同ギャラリー・オーナーの杉本さん

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 南船場の写真ギャラリー「壹燈舎(いっとうしゃ)」(大阪市中央区南船場2、TEL 06-6121-6202)で現在、企画公募展「車窓展2」が開催されている。

まついひろまささん「セルフポートレート」

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 同展は、昨年の4月に開設した同ギャラリーの初公募展として6月に開催したもの。「車窓」という、「ありそうでない」企画テーマが参加者と見学者の双方から好評だったため、2回目の開催を決めたという。

 「参加者がテーマにとらわれすぎず、自分らしい作品に仕上げるためのサポートができれば。それぞれの生き方があるように、写真も一人ひとり違った表現方法がある」とオーナーの杉本征克さん。今回も募集時に「列車の窓枠が写っていなければダメということはない」と、「車窓」というテーマを自由に遊んでもらうよう呼びかけた。7人の出展者はその期待に応え、自動車の窓に映った自分の姿を撮影したセルフポートレート作品や、路面電車の駅で電車を待つ人を撮影したもの、ヴェネチアでの旅の思い出を切り取ったもの、ジェットコースターに乗って風景を「実況中継」するように連写したものなど、それぞれの個性を生かした作品を出品している。

 「公募展の良さはそれまで全く知らなかった人と写真を通して知り合える。同じテーマに対して他の作家さんがどんな風に表現しているのか見ることは、自分の作品作りの大きな刺激になる」と出展者の吉村久美子さん。杉本さんは「参加者にも見学者にも刺激になる企画展や写真教室をこれからも開催していきたい。いつかここからアーティストのプロが育っていってくれれば」と期待を寄せる。

 開館時間は12時~19時。今月16日まで。

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