大阪・ミナミの南堀江公園北側に面する4店舗のオーナーが中心となり、「なにわ筋」以西の南堀江2丁目・3丁目エリアを活性化しようと設立した「南堀江公園通り町づくりの会」が現在、さまざまな取り組みを行っている。
同会は、木のおもちゃの専門店「うっど工房」(大阪市西区南堀江2、TEL 06-6531-6748)の堂前裕一さんが代表を務める任意団体。「南堀江でもなにわ筋より東側は東京の大手資本が出店するなどにぎわっているが、西側はそれほどでもなく温度差がある。近隣の店舗オーナーと『活性化のために何かできないか』と数年前から話していた」と、堂前さんは立ち上げのいきさつを話す。
地域活性化に向けた具体的な活動は2007年にスタートした。「インパクトのあることをしよう」と、南堀江公園のフェンスにイルミネーションを付けることを思い付き、同年4月に幅42メートルにわたり電球を取り付け夜間の点灯を始めた。イルミネーションがあることで公園の認知度が上がったという。その後も公園でイベントを行うなどの取り組みを続けた。
昨年7月には、南堀江公園の北側を東西に貫く道路に愛称を付けようという声が上がり、大阪市建設局に「南堀江公園通り」の愛称名認可と標識設置の要望書を提出、11月に愛称名が認可され、今年2月には四ツ橋筋から新なにわ筋までの820メートルの間の6カ所に道路標識を設置した。
「南堀江公園通り」の愛称名認可に合わせ「南堀江公園周辺タウンマップ」も制作、同通りを中心に南堀江の飲食店・雑貨店・美容院など47店を掲載し、掲載店を中心に5,000部を設置した。堂前さんは「通りの名称ができることで、店の人が店の場所を案内しやすくなった。今後は歩道をバリアフリーの改修や並木の整備などにも取り組んでいきたい」と抱負を語る。