7月24日夜、天神祭の開始を知らせる「どんどこ船」が道頓堀川を行き交い、沿道の人たちを楽しませた。
天神祭は京都の祇園祭、東京の神田祭と並んで日本三大祭の一つとして知られる大阪天満宮の祭典。6月下旬から7月25日までの期間に開催され、7月24日を宵宮、25日を本宮とする。大川を多くの船が行き交う「船渡御(ふなとぎょ)」のほか、船渡御の乗船場までを渡御する陸渡御や奉納花火でも知られる。例年約105万人が集まる。
24日、日が沈み始めた19時ごろ、道頓堀川には28人の法被姿の若者が乗り込んだ手こぎの「どんどこ船」が到着。ちょうちんの明かりと、「どんどこ船」の名前の由来ともなった「どんどこ」という太鼓の音ともに沿道を盛り上げた。とんぼりリバーウォークには人だかりができ、船を追いかけながらカメラで撮影する人、太鼓に合わせて拍手を送る人など、多くの人が「どんどこ船」を見送った。
「どんどこ船」は25日夜に行われる船渡御の「列外船」。列から離れて自由に航行できることから、天神祭の開催を知らせる「広告塔」の役目を担っている。