南船場の写真ギャラリー「ナダール/OSAKA」(大阪市中央区南船場3、TEL 06-6251-8108)で現在、グループ展「gakkenflex展」が開催されている。
「35ミリ二眼レフカメラ(gakkenflex)」は、学研教育出版(東京都品川区)が2003年から発行する組み立て式付録が付いた季刊ムック「大人の科学マガジン」25号の付録(2009年10月発売)。被写体をのぞくための「ファインダー用レンズ」と撮影用のレンズ、2つのレンズが縦に並んだ二眼レフカメラを自分で組み立てるもの。「組み立てるとカメラの構造が分かるので、初心者の方にもおすすめ」と同ギャラリースタッフの橋本大和さん。
「買ってみたけど組み立てられないという人がいたので、それじゃ一緒にやろうということになった」(橋本さん)。動物園で撮影会なども行ったこの時の仲間を中心に、9人がgakkenflexで撮影した写真だけを集めた同展。同カメラの特徴である「周辺がピンボケした」風景写真、多重露光を生かした写真など約60点を展示する。
橋本さんは「絞りやシャッタースピードは固定され、ピントだけで調整する『特別な技が必要ない』カメラだからこそ、余計に撮る人の個性が出る」と話す。「『きれい』という物差しでは計れない写真の良さを感じてもらえたら」とも。
開館時間は11時~19時。観覧無料。8月1日まで。