アメ村で「捨てられないフライヤー展」-21人の私的コレクション

企画した、「おとうた通信」と「紙のおとうた通信」を運営・発行する吉田雅生さん

企画した、「おとうた通信」と「紙のおとうた通信」を運営・発行する吉田雅生さん

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 アメリカ村の「ギャラリーパライソ」(大阪市中央区西心斎橋2、TEL 06-6213-8053)で現在、ライブを告知するフライヤー(ちらし)ばかりを集めた展示会「捨てられないフライヤー展」が開催されている。

膨大な数のフライヤーが並ぶ

 関西のライブ情報を「独断と偏屈」で紹介するサイト「おとうた通信」を運営し、月刊のフリーペーパー「紙のおとうた通信」を発行する吉田雅生さんが主催する同展。「もらったフライヤーはすべて置いている」という吉田さんが、「昔のライブのフライヤー取っておく人って結構いるのかな。みんなで持ち寄ったフライヤーを展示するって企画はどうでしょう」とツイッターで呼びかけたところ、「予想以上の反応」があったことから実現に至った。

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 会場には、ライブハウスやレコード会社の関係者、ミュージシャンなど、参加者21人が提供した膨大な数のフライヤーが並ぶ。多い人で100枚以上持ち寄ったというフライヤーは、1970年代のものから最新のものまで年代もさまざま。フライヤーには西暦が記載されていないことが多いため、月日と曜日から西暦を照らし合わせられるよう、壁にはカレンダーを併せて展示している。ライブやイベントだけでなく、中には展覧会を紹介したものや、漫画や雑誌の切り抜きも。そのほか、これから開催されるイベントのフライヤーを持ち込みできるコーナーや、イラストレーターの鈴木裕之さんが担当する「紙のおとうた通信」のイラストを缶バッジにして販売する「ガチャガチャ」も設置する。

 客層は10~20代の「ライブに通っている人」が最も多く、時々40~50代の「現役でライブに通っている人」も訪れるという。「全部見たら1日以上かかる」という同展は、「長い時間をかけてじっくり見る人、リピーターが多いのが特徴」と同ギャラリーオーナーの原田晋さん。

 「フライヤーのコレクションとは、本来わざわざ人に公開することのない『超私的なもの』。それをさらけ出してもらうことで、参加者独自の思い入れが見えてくるから面白い」と吉田さん。実際、種類別にファイルしていた人や段ボールに詰め込んでいた人など、保管方法一つ取っても個性が表れていたという。当時のライブハウスやチケット代、「こんなところにこんな人が」といったことが見えてくるフライヤーは、「時がたてば時代を読み解く貴重な資料にもなる」とも。

 開催時間は12時~20時(最終日は17時まで)。入場無料。9月5日まで。