三重県・四日市市で制作活動を行う現代陶芸家・内田鋼一さんの個展「In Silence」が現在、南船場のインテリアショップ「カッシーナ・イクスシー大阪店」(大阪市中央区南船場4、TEL 06-6253-3450)で行われている。
1969(昭和44)年、愛知県・名古屋市生まれの内田さんは、1990年に愛知県立瀬戸窯業高校陶芸専攻科を修了後、アジアやヨーロッパ、アフリカの窯業地を巡り、その土地の土と窯で焼き物を作る旅を続けてきた。現在は四日市市を活動拠点に、「現代陶芸の旗手」として国内外で個展を開いている。
「4年前から温めてきた構想がようやく実現した」(副店長の石川雅之さん)という同展では、内田さんの新作約200点を展示・販売する。茶碗やお皿などの実用品から、プラチナを使ったつぼや周囲が1メートルある「巨大つぼ」などの置物まで、大きさも形もさまざまな陶芸作品が並ぶ。「どこかシャープさのある」(コーディネーターの脇坂絵里子さん)作品は、すべて内田さんが同店をイメージして制作したもの。会場の真ん中に設置した「モダンな茶室セット」など、家具の配置は、展示に合わせて内田さん自ら選んだものだという。
見学に訪れるのは、「内田さんの陶芸のファンという40~50代の女性の姿が目立つ」(石川さん)ものの、「通りがかりに作品が目に止まって」訪れる人や「一目ぼれして購入していく人」(脇坂さん)も多いという。脇坂さんは、「静寂さと確かな存在感を兼ね備えているところが内田さんの陶芸作品の魅力。当店の家具と内田さんの作品の調和を楽しんでもらえれば」と話す。
営業時間は11時~19時30分。水曜定休(11月3日は営業)。11月9日まで。