手打ちそば「星(あかり)」(大阪市中央区道頓堀1、TEL 06-6212-5450)が10月13日、道頓堀にオープンした。
同店は、35年間そば店に勤務していたという田口幸雄さんが独立・開業したもの。麺料理専門調理師の国家資格取得を機に、「本格的にやってみよう」と決意。周囲の協力もあり独立が実現した。
田口さんは、そばの打ち方だけではなく、「蕎麦」そのものへのこだわりも深い。同店開業にあたり北海道や信濃からそばを取り寄せ、何度も試し打ちを行ったところ、「いちばん自分に合った」越後のそばを使用することにしたという。麺は、荒挽きのそば粉独特の、ざらつきのある食感と香りが特徴。そのほか家庭菜園で栽培する自家製野菜を中心とした料理を提供する。「素材の味を楽しんでほしい。自分が良いと思ったものを、自信を持ってお客さんにも提供したい」(田口さん)。
木の素材を使った和風の店内には、カウンターとテーブル合わせ15席を設ける。店舗面積は約10坪。食器は信楽で置物を製造する工房に依頼し、特別に用意してもらったという。信楽の手焼きの素朴さが、田口さんのそばと料理にマッチしている。
メニューは、ざるそば(900円)、天ざる(1,400円)、鴨南蛮(1,200円)、天ぷらそば(1,400円)などのそば料理のほか、だし巻き(700円)、ポテトフライ(500円)など一品料理も。
田口さんは「客層は中高年の方が多い。新規のお客さんにどれだけ認知してもらえるかが今後の課題。一度足を運んでもらい、気に入っていただければうれしい」と話している。