メルセデス・ベンツ日本(東京都港区)は6月13日、4月に開設した大阪事業所(大阪市浪速区桜川1)のオープンニングイベントを行った。
なにわ筋沿いに設けられた同事業所は、大阪・名古屋・福岡を含む西日本地域でメルセデス・ベンツ車の販売やアフターセールスに携わる販売店のスタッフを対象とした「トレーニングセンター」と、販売店への技術サポートを行う「ダイアグノシスセンター」を併設したもの。同事業所は4月4日にオープンしたが、東日本大震災の発生を受けてオープニングイベントを延期していた。
トレーニングセンターでは、トレーニングルームでのロールプレーやグループワークなどの座学を展開するほか、リフトを設けたワークショップスペースでは、専門設備、診断機などを用いて技術の習得を行う。ダイアグノシスセンターでは、ドイツの技術部門と連携し、販売店からの技術的な質問への回答や、車両を持ち込んで販売店のスタッフとともに故障修理などに取り組む。
オープニングイベントでは、同社CEOのニコラス・スピークスさんが「大阪は西日本の中心で、メルセデス・ベンツにとっても重要な拠点。製品ラインアップの拡充や技術の複雑化などにより、高頻度のトレーニングやサポート能力の向上が必要になった」と同事業所の開設の理由を説明した。
イベントに出席した浅野宏子浪速区長は「西日本の販売拠点の方々が研修として来られ、浪速区との交流が生まれるのはうれしい。浪速区は小さいが、通天閣やでんでんタウン、なんぱパークス、今宮戎神社など個性的な場所がある」と紹介した。