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千日前にバンクシー現る?-映画公開と作品集発売を記念し特別展

ZENONEさんはバンクシーさんを思わせる「オマージュ的」グラフィティを壁に描いた

ZENONEさんはバンクシーさんを思わせる「オマージュ的」グラフィティを壁に描いた

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 大阪・千日前のギャラリー「Galaxy Gallery(ギャラクシー・ギャラリー)」(大阪市中央区千日前2、TEL 06-6585-7285)で現在、世界的なグラフィティ・アーティストBANKSY(バンクシー)さんの初監督作「EXIT THROUGH THE GIFT SHOP」の日本公開と、日本語版作品集「Wall and Piece」(パルコ出版)の発売を記念した特別展が行われている。

バンクシーさんの映像

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 英・ブリストル出身のバンクシーさんは、名前以外のプロフィールや姿を一切世間に明かしていない「覆面アーティスト」として知られる。ステンシルを使ってゲリラ的に描くグラフィティや、自分の作品をメトロポリタン美術館や大英博物館に無許可で展示するなどのゲリラ的なアートパフォーマンスで世界中から注目を集めている。2009年に出身地のブリストル市立美術館で開催した展覧会には、延べ30万人が来場した。

 今回の特別展は、今年7月7日に作品集を発売、7月16日に映画を公開したバンクシーさんの「大阪でのプロモーション活動の一環として依頼があった」(ギャラリーを運営する「Cosmic Lab」のGATHCIOさん)ことから急きょ開催が決定したもの。バンクシーさんが作品や映画の中で展開する「社会風刺的な要素をリアルに感じてもらおう」とテーマを設定。同ギャラリーにゆかりあるアーティストの協力を得て、約1カ月弱という短い準備期間で開催にこぎつけた。

 会場では、バンクシーさんと親交のあるアーティストMASAGONさんや、共に約20年間活動を続ける同時代のグラフィティ・アーティストZENONEさんとVERYさんの作品を展示する。バンクシーさん本人の作品はないものの、「大嘘の世界」という文字が使われていたり(VERYさん)、牛とその横に白い防護服に身を包んだ作業員を思わせる人が描かれていたり(ZENONEさん)と、「バンクシーがここに来て描いたの?と思わせるような『オマージュ的』なグラフィティ」(GATHCIOさん)が並ぶ。

 「ローカルアーティストの活動を通して、バンクシーが発信しているメッセージをリアルに感じてもらいたかった。文化として認められるような形でグラフィティを普及しようとしているアーティストたちがここにもいる、ということを実感してもらえれば」と期待を寄せる。

 開催時間は16時~23時。水曜定休。8月5日まで。

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