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南船場で「ワタナベカメラ展」-アナログ銀塩プリントの魅力を訴求

会場では、ワタナベカメラの「プリントを愛し、足しげく通う」25人の作品を展示する

会場では、ワタナベカメラの「プリントを愛し、足しげく通う」25人の作品を展示する

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 南船場の写真ギャラリー「ナダール大阪」(大阪市中央区南船場3、TEL 06-6251-8108)で現在、昔ながらのアナログ銀塩プリント(レンズ焼き)にこだわる写真屋「ワタナベカメラ」(北区)に焦点を当てた企画展が行われている。

レーザープリントとレンズプリントを比較したボードも

 「ナベカメ」の愛称で知られるワタナベカメラは1976(昭和51)年に豊中で開業、2006年に南森町に移転した「街の写真屋さん」。「フィルムで撮ったらレンズで焼く」をモットーに、プリント方法、色、品質に徹底してこだわる姿勢は多くの写真愛好家から支持され、写真家のアラーキーこと荒木経惟さんからも「ナベカメさん、素敵」とお墨付きをもらうほど。昨年HEP HALL(北区)で開催されたプリント対決「フォトシエグランプリ OSAKA 2010」では、全国の写真屋16店の中から投票でグランプリに選ばれた。

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 同展は、ワタナベカメラの魅力、アナログ銀塩プリントの魅力を感じてもらおうと企画したもの。出展者はワタナベカメラのスタッフほか「そのプリントを愛し、足しげく通う」ナダール大阪のスタッフと常連客の総勢25人。同店のレンズ焼きで仕上げた作品を2週間にわたって展示する。

 フィルムに直接光を当て、レンズを通して印画紙に焼き付けるアナログプリントと、一度フィルムをスキャナーで読み取り、そのデータをレーザーで印画紙に焼き付けたり、インクジェット用紙に印刷するデジタルプリント。デジタルカメラとフィルムカメラ、どちらにも対応できる利便さから、現在はほとんどの店がデジタル処理を行っているという。そんな中、ワタナベカメラは「アナログプリントでしか出せない『立体感』や『ピントのシャープさ』がある」という強い信念のもと、今でも昔ながらのアナログ処理を続けている。

 同展を企画したナダール大阪のスタッフ・橋本大和さんは、4年ほど前に初めて同店を訪れた際に「あまりにも奇麗な仕上がりで感動した」という。「プリントはどこに出しても同じではなく、写真屋さんとの共同作業で作り出すもの。私は、ワタナベカメラがあったから、今もフィルムで写真を撮り続けている。そのプリントの奇麗さを知ってもらいたいと思った」と企画の経緯を話す。

 「『デジタルとフィルム、どちらがいい』ではなく、『フィルムとデジタルの共存』でもいいはず。それぞれの良さを知った上で、自分が望む仕上がりに合わせて選択できるという状態がベストだと思う。まだどちらも選択肢として残されている今だからこそ、この企画展を通して、少しでも多くの人にアナログ銀塩プリントに触れて、実際にお店でプリントを試してもらえたら」と期待を寄せる。

 同展に合わせて開催する体験型ワークショップ「ワタナベカメラに行こう!~カラーネガフィルムがもっと楽しくなるワークショップ~」は既に定員に達して申し込みを締め切るほどの人気。今後も「月一で定期的に続けていきたい」(橋本さん)という。

 開催時間は11時~19時。月曜休館。今月14日まで。