長堀橋駅近くに2011年10月11日、小劇場「船場サザンシアター」(大阪市中央区南船場2、TEL 06-6484-6175)がオープンした。
「船場サザンシアター」客席から見た舞台の様子。座席にもこだわった
大阪を中心に活動する劇団「大阪新選組」を2008年まで22年間主宰していた、元小学校教師の当麻英始さんがオープンした同劇場。「以前から劇場を運営したいと思っていたが、2010年1月に目の手術を受けたとき、『できるうちにやりたいことをしよう』と決意した」と当麻さん。2011年3月に小学校を退職後、劇場オープンに向けて行動を始めた。
「大阪らしい『船場』という地名と、『サザンシアター』という名前を入れたかった」(当麻さん)ことから南船場にこだわって物件を探し、長堀橋駅近くのビルの地下1階に場所を見つけた。2人芝居などに適した12平方メートルの舞台のほか、28平方メートルの客席スペースには25席を備える。見やすさにこだわり、座席は全てソファシートにした。「関西の小劇場は折り畳み椅子が多い。劇団を育てることのほか、演劇を見る人を増やすことが大切だと考え、ゆったり座れる椅子にこだわった」という。
これまで2公演を行い、来場者の男女比は半々、50~60代が多いという。当面は自主公演を行い劇場の存在をアピールするほか、文化的なイベントも実施していく。次回のイベントは尺八家・石川利光さんの「尺八の世界」。2月23日・24日=20時30分~、25日=14時~、18時30分~、26日=14時~。前売り=2,000円、当日=2,300円。