道頓堀川遊歩道「とんぼりリバーウォーク」で1月10日午前、宝恵駕籠(ほえかご)行列の出発式が行われ、吉本興業の間寛平さん、NHK連続テレビ小説「カーネーション」ヒロインの尾野真千子さんらが登場した。
NHK連続テレビ小説「カーネーション」ヒロインの尾野真千子さん
宝恵駕籠行列は元禄(げんろく)期、南地の芸妓(げいこ)が船場の旦那衆の代わりに今宮戎神社に参拝したことから始まった新春の恒例行事。戦後、花街の衰退に伴い途絶えていたものを、1966(昭和41)年に「宝恵駕保存会」(現、宝恵駕振興会)を結成し復活。庶民の正月の恒例行事として定着している。
出発式には、間さん、尾野さん、松竹芸能のチキチキジョニーさんら芸能人のほか、役者、スポーツ選手、歌手らが登場。あいさつを行った後、全員で駕籠の形をしたくす玉を割ると、詰めかけた観客らからは拍手が沸き起こった。その後、「大阪締め」で出立を祝い駕籠上げを行った。
行列の本体は10時20分、宗右衛門町の元・南地大和屋前(現・ホテルビスタグランデ大阪前)を出発し、堺筋、道頓堀、戎橋筋など地元商店街を巡り、12時10分ごろに今宮戎神社に到着、参詣を行う予定。12時40分ごろ、再びなんば駅方面に向けて折り返し、ミナミの各所に福を届ける。