旧暦の正月である「春節」(1月23日)を前に、大阪ミナミの商店街などでは、海外からの観光客に向けたイベントなどの取り組みを企画している。
心斎橋筋商店街振興組合では1月22日、大丸心斎橋店(大阪市中央区心斎橋筋1)北館の商店街側南口で、晴れ着姿の心斎橋トップレディ6人が観光客らを出迎え、記念写真撮影サービスを行う。開催時間は10時30分~12時、16時~18時。
大阪市中央区南商店会連合会の7商店街では1月23日、ミナミの7カ所に観光案内ブースを開設、外国人留学生が中国語・韓国語で道案内を行う。同連合会に加盟する8商店街では昨年12月、iPad2を70台導入し、翻訳機能や地図機能を利用し観光案内を行っているほか、6商店街では多言語版の地図を作成して配布するなどしており、「観光客の受け入れ側として、人情の街ミナミの良さを発揮して、大阪の良さを味わって、いい旅の思い出をお持ち帰りいただき、口コミで日本に対する安心感が広がる取り組みとして進める」(同連合会の千田忠司会長)という。
道具屋筋商店街の「まい道くん」、戎橋筋商店街の「えびたん」、千日前商店街の「みにゃみん」などミナミのゆるキャラをはじめ、石切参道商店街の「いしきりん」、新世界串かつ振興会の「くしたん」など14体のキャラクターが集合する「ゆるキャラグリーティング」は、1月23日の11時30分~「なんばガレリア」(旧ロケット広場)で、13時30分~「ウインズ道頓堀」(道頓堀1)で開催する。
中期経営計画の一つとして「観光・インバウンドビジネスの推進」を掲げる南海電鉄は、女性向けフリーペーパー「P+natts(ピーナッツ)」2月号(1月20日発行)に、多言語表記したページを盛り込んだ。日本語と英語でなんばエリアの各施設の場所を記したマップを掲載するほか、なんばCITYとなんばパークスのレストランで使用できるクーポンを、日本語、中国語、韓国語で掲載した。21日・22日には関西空港で同フリーペーパーを直接外国人観光客に配布する。発行部数は13万部。なんばCITY、なんばパークスのインフォメーションには21日~27日、中国語通訳ができるコンシェルジュが常駐する。