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なんばパークスで県外避難母子の一時託児-病児保育のノーベル

NPO法人「ノーベル」代表の高亜希さん

NPO法人「ノーベル」代表の高亜希さん

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 なんばパークス(大阪市浪速区難波中2)5階のライフスタイルストア「アウラ」で8月7日、東日本大震災の被災地から関西に避難している母子を対象とした一時託児が行われた。

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 一時託児は、大阪市内で病児保育サービスや託児サービスを手がけるNPO法人「ノーベル」(大阪市北区)が、NPO法人「み・らいず」(住之江区)からの委託を受け無料で提供するもの。今回が初めての開催で、今後は月1回のペースで来年3月まで行う。1回あたりの定員は10人で、託児時間は11時30分~16時。ノーベルの保育スタッフ3人が対応する。

 原発事故の影響などで関西に県外避難している人は自主避難を含め6000人を超え、そのほとんどが母子での避難だという。「避難してからずっと休む時間がない」「1人でリラックスする時間が欲しい」などの声があったことから、ノーベルでは利便性の高い梅田や難波での一時託児の実施を検討していた。

 高さんは「お子さんを迎えに来た時のお母さんの顔が、預けに来た時と違って柔らかくすっきりしていたのが印象的だった。『震災以降、1人の時間を持ったのは初めて。本当にリラックスできた』と言われ、さらに支援をしていかなければと思った。子どもと一対一で向き合うことは精神的に負担が大きく、社会で見ることができる仕組みを作りたい」と感想を話す。

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