大阪のなんばエリアなどで11月23日から、クリエーティブスペースの共有を実践する「1‰OSAKA CREATIVE TOUR（ワンパーミルオオサカ クリエイティブツアー）」が行われている。

　同日から始まったフェスタ「大阪ええじゃないか」の一環。同プロジェクトは、「フラット」（大阪市東成区東中本1）を運営するハナムラチカヒロさんらが提唱したもので、大阪のクリエーティブスペース同士の連携を強め、「創造性の共有」や「共有することにより生まれる創造性」の発揮を目指している。「まず大阪の人口の1000分の1の人に届けたい」という思いから「ワンパーミル」と名付けられた。

　今回は、大阪に点在するクリエーティブスペースを巡って、それぞれの個性や特性の理解を深めてもらうイベントを企画。23日の「ベイエリア編」、24日の「ニシ編」、25日の「キタ」編と「タニマチ」編、12月1日の「ミナミ」編に続き、同日には「ナンバ」編も実施する。なんばエリアでは、JR難波駅近くのアートビル「A.I.R. 1963ビルディング」をはじめ「映像発信てれれ」、味園ビルの「salon 夕顔楼」、「立呑みギャラリー 新聞女」を巡る予定。ツアー実施に合わせて26日から、編集者やアートコーディネーター、プロデューサーらがクリエーティブシェアについて話すトークイベントも予定する。

　自身のフラットでも活版印刷ワークショップや、アトリエを共同で作るシェアビルドなどを実践しているというハナムラさん。「大阪にたくさんあるクリエーティブスペースが連携していけば、もっと多くの人の動きが生まれるのでは」と期待を寄せる。「まずはそれぞれのエリアにどんな場所があるか知ってもらいたい。その上で交流を深めていければ」とも。

　「ナンバ」編は12月1日18時から。その他のエリアは公式サイトで確認できる。参加料は、一般＝2,000円、学生＝1,000円で、各スペースへの支援に充てられる。専用フォームから事前予約が必要。