松竹芸能(大阪市浪速区)は今年7月末、大阪・道頓堀の旧「角座ビル」跡地に、劇場を中心とした複合施設「道頓堀角座」(中央区道頓堀1)をオープンする。
道頓堀は古くから歌舞伎や人形浄瑠璃などの劇場が立ち並ぶ芝居街で、江戸時代には「浪花(なにわ)座」「角座」「中座」「朝日座」「弁天座」の5つの劇場群が「道頓堀五座」として人々に親しまれていた。昭和末期に「角座」「朝日座」「弁天座」が閉館した後、平成に入り「浪花座」「中座」が閉館。その後、「角座」跡にできた「角座ビル」地下1階に同社が劇場「B1角座」を復活させたが、2008年5月末で閉館していた。
「道頓堀角座」には、「B1角座」と同規模となる126席の劇場を設置するほか、同社大阪本社事務所を移設、同社が運営するタレントスクールも併設する。施設前に設ける800平方メートルの広場では、年間を通じイベント開催を予定するほか、飲食屋台の出店も計画する。