大阪・心斎橋の「大丸心斎橋店」(大阪市中央区心斎橋筋1、TEL 06-6271-1231)で5月7日、日本コナモン協会設立10周年を記念して「だしツッコミ会議」が開催され、同協会会長の、熊谷真菜さん、お笑いタレントのたむらけんじさん、梅花女子大企画部の「だしツッコミ隊」のメンバーが登場した。
2003年に設立された同協会は、「食シーンに欠かせない存在としての偉大なるコナモン」をキーワードに、コナモンの魅力を「面白まじめ」に考える「民間道楽団体」。5月7日をコナモンの日と定め、コナモン文化の普及を目的とした食に関わるイベントの開催や、書籍出版などさまざま活動を行っている。
イベントでは、「うまさの基本は、だしツッコミ!」をテーマに、熊谷さんらが大阪で確立されたダシ文化が粉もんを発展させた歴史について話したほか、一般の参加者に、大阪の軟水と市販の硬水でとったダシの試飲や、ダシのあり・なしによるお好み焼きの食べ比べを行い、大阪の味をアピールした。参加者は「大阪の軟水で育った昆布からこんなにおいしいダシがとれるとは知らなかった」などと話した。
会長の熊谷さんは「大阪の飲食店では店主と常連のコミュニケーションの掛け合いによってお店の味、大阪の味を育てた。大阪を代表するたこ焼き、お好み焼きは簡単にできるB級グルメといわれがちだが、イベントを通じて奥深さを知っていただき、コナモンの価値向上を目指して活動していきたい」と意気込む。たむらさんは、「自分の店でもお客さまとのコミュニケーションは大事にしている。大阪の優れたダシ文化で世間を浸して広めたい」と話した。