なんばに障がい者就労支援施設-パソコンやビジネスマナー習得、就活支援も

マネジャーの森田和樹さん(右)とスタッフの皆さん

マネジャーの森田和樹さん(右)とスタッフの皆さん

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 障がい者の就労支援サービスを手掛けるウイングル(東京都目黒区)は4月1日、障がい者就労移行支援事業所「ウイングル大阪なんばセンター」(大阪市浪速区元町1、TEL 06-6632-1644)を開設した。

スタッフが通所者の長所や課題などを常に記録・把握する

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 障害者自立支援法で定められた福祉サービス事業所の1つで、就職を目指す障がい者に対して、パソコン訓練、ビジネスマナー訓練、企業実習、就職活動のスキルアップ訓練などを行い、企業が求める人材へのステップアップを支援する。大阪府内では梅田・天王寺・枚方に次ぐ4カ所目のセンター開設となり、全国では40カ所目。

 場所は、地下鉄四つ橋線・なんば駅の近く。明るくポップな色使いの約30坪のセンター内には、研修スペース、面談スペースなどを設置。センター内でロールプレーイングやグループワークを中心とした研修を行うほか、大阪府内で90件超の実習先企業を確保。実際の職場環境の中での就労訓練も行う。就職活動に向けた履歴書の作成支援など、就職活動のサポートも行う。

 同センターには現在、20~40代を中心に9人の障がい者が通う。個人の目標やスキル、健康状態により異なるが、週5日、9時~15時の通所・実習が可能。個人ごとの長所や課題などは7人のスタッフが常に把握・記録し、支援内容を決定する。通所期間は最長2年間だが、早ければ3~4カ月で就職先を見つける人もいるという。就職後も同センターのスタッフと月に1回程度面談を行い、定着支援を行う。

 利用料金のうち自己負担は1割だが、前年度の所得により負担金の上限(9,300円または3万7,200円)が決まっており、多くの場合、自己負担はかからないという。また、障害者手帳がなくても、医師の診断や定期的な通院があれば自治体の判断により利用も可能。

 同センターマネジャーで社会福祉主事の森田和樹さんは「客観的な視点で課題を見付け、ウイークポイントを本人にも伝え、目標を設定する。本人の努力ではどうにもならない部分は企業や社会にも働きかけ改善していく」と話す。

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