ゼンリン(北九州市)は4月13日、大阪・なんば周辺の街並みの3Dデータ「Japanese Naniwa City」を無償公開した。
同社では、実際の街を再現したゲーム開発用3D都市モデルデータ「ZENRIN シティアセットシリーズ」を2014年8月より公開。第1弾として東京・秋葉原周辺のデータ「Japanese Otaku City」を公開しており、なんば周辺データは第2弾となる。
同社では、東京23区、大阪市の全域、その他の政令指定都市の中心部、欧州の一部都市の3D都市モデルデータを保有している。もともとはカーナビゲーション向けに整備してきたもので、「ZENRIN シティアセットシリーズ」ではその一部を「Unity アセットストア」で無償公開。3Dゲーム開発エンジン「Unity」などの3D・CG関連ソフトウエアで利用可能な汎用(はんよう)的3Dフォーマット「FBX形式」でダウンロードできる。
個人、法人を問わず無償で提供し、データを元に、実際の街並みを舞台にしたゲームや各種シミュレーションの開発などに活用できる。秋葉原周辺データの事例では、フライトシミュレーションゲームや浸水のシミュレーションに用いられたりしているという。
なんば周辺の3Dデータ「Japanese Naniwa City」は、625メートル四方のデータで、地下鉄なんば駅(難波交差点)を中心に、なんばマルイ前、戎橋などの風景が記録されている。