J・フロントリテイリングは7月24日、大丸心斎橋店本館(大阪市中央区心斎橋筋1)を建て替えることを発表した。同社と、同社の連結子会社である大丸松坂屋百貨店が同日開催した取締役会において決議したもの。
同社では、店舗を核にエリア全体の魅力をアップし、地域と共に成長する「アーバンドミナント戦略」を推進している。梅田エリアやあべのエリアなどと商圏をまたいだ競合が激化する中、心斎橋エリアについては、大丸心斎橋店を中心に周辺の不動産・商業施設の活用を含めた再開発について検討を進めていた。
大丸心斎橋店は、中核となる本館のほか、南館、そごうから譲り受け2009年にオープンした北館の3館からなる。本館を建て替えることで、競争力の抜本的な強化を図る。本館は今年12月30日をもって営業を終了し、解体工事に入る。建て替えにあたり、「御堂筋側の風格ある街並みを継承するため」(同社)、御堂筋側の外壁は残す考え。