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大丸心斎橋店・新本館の概要発表 売り場面積拡大、2019年秋開業

御堂筋から見た新本館のイメージ

御堂筋から見た新本館のイメージ

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 J・フロントリテイリングは10月30日、大丸心斎橋店本館(大阪市中央区心斎橋筋1)の建て替え計画の概要を発表した。

本館工事期間中の北館と南館のフロア構成

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 同社と子会社の大丸松坂屋百貨店では、旗艦店である大丸心斎橋店本館の在り方について、建物の安全性の向上、次世代に求められる新しい百貨店の創造、建築物の歴史的文化的価値の継承を念頭に、7月24日に開催した取締役会で建て替えを決議。12月30日をもって本館の営業を終了、解体工事に入ることを発表していた。

 10月30日に発表した建て替え計画によると、新本館は地下3階、地上11階の14フロア(現本館は地下2階、地上8階の10フロア)構成で、延べ床面積は約6万6000平方メートルと、現本館(4万9000平方メートル)の1.3倍以上、売り場面積は約4万平方メートルと、同(3万1,000平方メートル)約1.3倍となる。投資額は380億円。

 現本館の建物、特に御堂筋側の外壁に歴史的価値があることから、建て替え後も御堂筋側の外壁は現位置で残す。高さがこれまでの40メートルから60メートルへと高くなるが、新築する高層部を東側にセットバックすることで、保存する御堂筋側外壁との調和を図る。内装についても再利用できる部材は1階を中心に残す予定。

 新本館は2019年秋の開業を予定。その後、北館との接続工事に入り、2021年春には本館と北館とを大宝寺通りの上空で接続し一体的な建物として運用できるようにする。そのほか心斎橋筋商店街へのアクセス向上のため、地下鉄心斎橋駅改札からの地下通路を改修、通路の拡幅やエレベーター、エスカレーターの設置などバリアフリーにも配慮する。

 本館の営業終了に伴い、本館の機能を北館に持たせるなど、北館と南館のフロア構成を見直す。10月下旬より順次、本館にあった店舗を北館に移しており、来年1月2日には北館を「フルライン型百貨店」として改装グランドオープンする。一方で南館については「ラオックス」の拡大、案内所やツーリストカウンターの新設、化粧品など外国人観光客に人気の化粧品を集積するなど、外国人観光客に特化した店として来年2月上旬に改装グランドオープンする。

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