なんばグランド花月(大阪市中央区難波千日前)で11月9日、吉本新喜劇座長の辻本茂雄さんを一日消防署長に招き、「秋の火災予防運動」オープニングイベントが行われた。
毎年、11月9日から15日までの1週間を「秋の全国火災予防運動期間」として、各地でさまざまな火災予防の啓発運動を行う。空気が乾燥し火災の発生しやすい時期を迎え、大阪市消防局では、市民に火災予防の重要性を再認識してもらうため同イベントを企画した。
イベントでは、大阪市中央消防署の一日消防署長任命式や同局オリジナルキャラクター「セイバーミライ」による火災予防啓発などが行われた。辻本さんは「これからどんどん乾燥する、皆さん火事には気をつけて。一人一人の心持ちが一番大切」と呼び掛ける。
同施設広場には、消防体験ゾーンとして、水消火器による消化体験や地震が体感できる「起震車」での地震体験など設けた。火災時の煙を再現した煙中避難体験をした辻本さんは「もし本物の火事の煙なら、今ごろ意識を失っていた」と話し、「とにかく姿勢を低くして、できれば水でぬらしたタオルなどで口を覆い、煙を吸わないことが大事」と対処法を紹介した。
大阪市消防局予防部地域担当課長の松本昌二さんは「人ごととして捉えるのではなく、自分ごととしてもし、火災・地震が起こったらどうするかを考えて、万一に備えてほしい」と話す。