大丸心斎橋店（大阪市中央区心斎橋筋1）本館1階で11月27日、「大丸心斎橋店内撮影会」が行われた。

一斉にカメラを向ける参加者ら

　老朽化による建て替え工事のため、12月30日に営業を終了する本館。1923年に建設された本館は、米国出身の建築家・ウィリアム・メレル・ヴォーリズの代表作の一つで「大正モダン建築」。同企画は、通常では撮影禁止の館内を「建て替え前にあらためて建築を見てほしい」という従業員の思いから実現した。

　撮影会には、多数の応募から選ばれた21人が参加。営業終了後の約1時間の撮影時間で、カメラ片手に本館の建て替えを惜しみながらも撮影を楽しんだ。撮影会は11月28日、12月4日、12月5日にも予定する。

　11月25日には、地下2階ショーウインドーに「新本館模型」を設置した。100分の1.5の大きさで、新本館の予定イメージを形にした。模型横には大丸心斎橋店の歴史が書かれた年表を展示している。広報の阿佐美香子さんは「新本館が完成することで街の活性化につながれば。大阪のシャンゼリゼにふさわしい建物になるはず」と新本館に期待を寄せる。