空き部屋を貸し借りするウェブサービス「Airbnb(エアビーアンドビー)」(米国カリフォルニア州)が1月8日、「2016年に訪れるべき16地域」を発表し、「大阪市中央区」が世界の各都市の中で1位に輝いた。
同ランキングは、同社サービスを利用した4000万人以上の宿泊客の世界150カ国の旅行パターンを分析し、2014年に対する2015年の伸び率を調査、急上昇した地域を選定したもの。
上位16地域はアジアの国々が上位を占めたが、大阪市中央区が7000%増と圧倒的首位を獲得した。2位は「バンコク、バンランプー」(タイ、1230%増)、3位は「クアラルンプール、ブリックフィールズ」(マレーシア、1200%増)がランクインした。
大阪市中央区が1位になった理由として、同社では「Airbnbを利用する旅行者は、冒険好きで、今まで人が訪れていなかったエリアを見つけトレンドを創りだす人たち。地元の方のように暮らすように旅をしたいゲストにとって、大阪市中央区は、大阪城といった歴史的な遺産や、黒門市場、ウラなんばなどが人気のようだ」と分析する。
このほか、同社が1月25日に発表した「中国の旧正月『春節』の旅行先ランキング」でも、都市別ランキングで「大阪」が1位に輝くなど、大阪の人気が高まっている。春節(今年は2月8日)に旅するアジアの旅行者のAirbnbにおける予約データを解析した同ランキングでは、2位に「東京」、3位に「ソウル」がランクインした。
同社では、春節のトレンドとして、3人以上で泊まるAirbnbゲストが急増しており過半数に達していることを挙げるほか、人気の宿泊先は「キッチン完備のアパート、丸々貸し切り」であること、Airbnbで予約する年齢層はミレニアル世代(1980年代半ば~2000年頃に生まれた10代、20代の若者)が多いが、34歳以上が前年比20%増加したことを挙げている。