大阪・心斎橋に5月22日、保護猫複合施設「ネコビル」(大阪市中央区東心斎橋1、TEL 06-4708-3889)がオープンした。運営は保護猫カフェ「ネコリパブリック」(岐阜市)。
2022年2月22日(猫の日)までに、猫の殺処分ゼロを目標として、2014年から営業していた同社が、移転リニューアルオープンした同ビル。1階から5階のビル1棟丸ごと、保護した猫のための関連施設が入居する。カップルやファミリーだけでなく、年配の男女などの幅広い年齢層をターゲットに据える。
1階は、コーヒーやスイーツを販売する猫カフェ&バー「SOMETHIN’ NEW YORK(サムスンニューヨーク)」が入居。夜はアルコールも販売する。2階は、猫の雑貨を販売する「ネコ市ネコ座」。3階の保護猫カフェ「ネコリパブリック」では、気に入った猫がいれば申請手続きをして、引き取ることもできる。4階は、9台のベッドと猫関連の本を約200冊用意し、猫と直接触れ合いながら昼寝などができるプライベートスペース「CAT&BED&BOOK(キャットアンドべッドアンドブック)」。
同ビルの改装費の一部はクラウドファンディングを通じて資金集めを行い、5月7日に目標金額の1,000万円を達成した。さらにストレッチゴールとした5月22日の22時22分には、5階と屋上を作るための目標金額1,800万円も達成した。5階には、保護猫を見ながら仕事ができるネコワーキングスペースを、屋上にはパーティースペースを設置し、7月下旬にすべてが完成する予定。
売上金の一部を猫保護活動や店舗の運営に充てることから、「ネコパブリック」社長の河瀬麻花さんは「店内での飲食や、お買い物をするなどの普通のお店で行うことをするだけでも猫助けになる。保護猫を家族にするという文化を一般の人にも知ってもらうきっかけの場として、このビルが保護猫のランドマークになっていけたら」と話す。
料金は3階が、10分=270円(土曜・日曜・祝日は313円)。4階が30分=1,188円(土曜・日曜・祝日は1,620円)。両階とも1ドリンク付き。
営業時間は1階・2階=11時~22時。3階・4階=14時~21時。(土曜・日曜・祝日は20時まで)。月曜定休(祝日の場合、翌火曜)。