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心斎橋の美容サロンが団結 HISのアプリを通じ外国人集客

「大阪心斎橋ビューティーアソシエイション」を立ち上げた大倉伸三さんと、スマホアプリ「HIS KANSAI SPECIAL COUPON」

「大阪心斎橋ビューティーアソシエイション」を立ち上げた大倉伸三さんと、スマホアプリ「HIS KANSAI SPECIAL COUPON」

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 大阪・心斎橋エリアの美容室などが加盟する「大阪心斎橋ビューティーアソシエイション」(大阪市中央区東心斎橋1)は5月10日、旅行会社「HIS(エイチ・アイ・エス)」が作ったスマホアプリ「訪日外国人向けインパウンドアプリ」を導入し、外国人観光客の集客を本格化させた。

スマホアプリ「HIS KANSAI SPECIAL COUPON」の画面

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 美容室は全国で年間約1800軒が増加する一方、ターゲットとなる若年層や中間層の利用回数が少子化の影響で年々減少。縮小するマーケットを個人の力で変えていくことは難しいと考えた、心斎橋で美容サロン「ピーチビューティー心斎橋」を経営する大倉伸三さんが、2015年4月に同団体を設立した。近年急増する外国人観光客を美容室などに呼び込み、業界や地域の活性化につなげることが目的。

 4月にスタートしたHISのスマホアプリ「HIS KANSAI SPECIAL COUPON」に、同団体に加盟する心斎橋エリアの美容サロンの情報を載せ、外国人観光客を集める。美容室だけでなく、まつ毛エクステやネイルなどのさまざまなジャンルの店15店舗が参加。アプリは世界60カ国・HISの直営店200カ所でダウンロードできる。通常よりも安い値段で美容サロンを利用できるクーポンを配信し、旅行客は海外や日本国内から、HISの通訳サービスを利用しながら「予約」「決済」ができる。

 各店内には中国語などで書かれた「指さしシート」を設置し、外国語ができない店員でもスムーズに施術が行えるよう態勢を整えるほか、近くの専門学校の留学生の協力も得て店舗までの案内も行う。平日午前の閑散時間帯に予約を取るなどし、美容サロンの売り上げアップを狙う。1日でエステやネイル、ヘアなどの各店を回る1万5,000円~2万円程度の周遊ツアーも用意。

 「心斎橋は繁華街ではなく、世界の観光スポットとなった。外国人観光客の爆買いの時代はもうすぐ終わり、今後は体験の需要が中心になる」と話す大倉さん。「大阪の美容業界全体を底上げし、東京オリンピックのころには、心斎橋を韓国の明洞(ミョンドン)に負けないくらいのビューティーストリートにしたい」と意気込む。

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