吉本新喜劇で座長を務める酒井藍さんが主演を務める映画「吉本新喜劇映画 女子高生探偵 あいちゃん」が3月17日から、「TOHOシネマズなんば」(大阪市中央区難波3)で公開される。
「心がきれいな子がほんまもんのべっぴんさんや」と亡き母に言われた主人公の藍。明るく優しい女子高生に育った一方で、過去のトラウマ(心的外傷)のせいで「顔のきれいな子は心が汚い」と思い込んでいる藍は、美少女たちが苦手。そんな中、爆破予告が届いたNMB48劇場を守るため、自らがNMB48のメンバーに扮(ふん)して潜入し、事件を解決するというストーリー。
同作の一般公開に先立ち、昨年、沖縄と京都の映画祭で1回ずつ上映した際にはいずれも満席となった。関西では「TOHOシネマズなんば」で上映し、関東では「シネ・リーブル池袋」で上映。その後、全国で順次ロードショーを予定する。
映画初主演という酒井さんは、「映画の題名に『あいちゃん』と名前を入れていただいて、ポスターにもドーンと大きく顔写真を載せてもらっていて、すごくうれしい一方で、大丈夫かなという不安もある」と話す。見どころは冒頭の、父親役の川畑泰史さんと共に商店街を歩くシーンだといい、「ずっとカメラを止めずに歩くが、新喜劇のいろいろなメンバーが出てくるのを楽しみにしていただきたい」。
劇中、NMB48のメンバーとダンスをするシーンがあり、このために何度も練習を重ねたという。「リズム感がなくて、ダンスがすごく苦手。芝居するよりも何よりも、ダンスシーンにずっとドキドキしていて、ダンスシーンの撮影が終わった瞬間、映画の撮影が終わったような気分になった」と笑う。