大阪市立中央図書館(大阪市西区北堀江4)5階中会議室で2月21日、大大阪時代の大阪の様子を、朝日新聞の紙面でたどる講座「朝日新聞データベースでたどる『大大阪』時代」が開かれる。
1925(大正14)年、大阪市は周辺の町村との合併により、人口・面積で日本一の大都市となり、「大大阪」と呼ばれていた。同講座では、明治期から現代までの朝日新聞記事などが検索・閲覧できる記事データベース「聞蔵IIビジュアル」を使い、当時の実際の新聞紙面を検索し、「大大阪」時代をたどる。講師は、朝日新聞社コンテンツ事業部の汲田和久(くみたかずひさ)さん。
同館では、図書や雑誌などの紙媒体だけでなく、パソコンなどで利用できる「電子図書館サービス」を提供している。同データベースのその一環として、各フロアの多機能端末「OMLIS」と、3階のデータベース専用端末で利用できる。朝日新聞創刊の1879(明治12)年~1999年の縮刷版(東京版・大阪版)と、1984(昭和59)年8月から当日朝刊までの記事全文(テキスト形式、沖縄を除く地域面)のほか、雑誌「AERA」の創刊号(1988年5月24日発行)以降、「週刊朝日」の2000年4月以降などの記事検索ができる。
講座では、「大阪港第一次修築」「大阪城天守閣復興」「中央卸売市場開場」「地下鉄御堂筋線開業」「御堂筋開通」「室戸台風」「新大阪ホテル竣工」「電気科学館オープン」の8つのテーマを題材に、データベースの検索事例として紹介する。講座終了後にデータベースの体験コーナー(3~5台程度)も設置する。
同館担当者は「特定のテーマを題材に『電子図書館サービス』を紹介する講座として、2015年に『電子図書館でめぐる大大阪』という講座を開催したところ大変好評で、翌年以降も継続して実施している。今回の講座は、この大大阪を題材に、その頃の紙面記事の検索や閲覧もできる『聞蔵IIビジュアル』をデータベース提供元の講師が紹介することで、『電子図書館サービス』を身近に感じていただき、さまざまなシーンで便利に利用いただけることを目的としている」と話す。
開催時間は14時~15時。入場無料。定員は先着60人。問い合わせは同図書館利用サービス担当(TEL 06-6539-3302)まで。