大阪・なんばパークス(大阪市浪速区難波中2)5階に3月10日、ピクルス専門店「いずみピクルス なんばパークス店」(TEL 080-3039-8262)がオープンした。運営はNSW(泉佐野市)。
泉州の地場産業であるワイヤロープ製造業を1952(昭和27)年に創業した同社。その後、市場の先細りから業務転換を目指し、「新しい泉州の地場産業」として泉州名物の水なすの漬物に目を付け、「水なすのピクルス」を2012年に考案した。地域活性化にチャレンジする事業を応援する「おおさか地域創造ファンド」を獲得し、商品や販路を拡大。現在は通販を中心に販売するほか、直営店をルクアイーレ店に続く2店舗目としてオープンさせた。
ピクルスは、泉州産の玉ネギやキャベツ、タケノコ、里芋などのほか、岸和田発のブランドニンジン「彩誉(あやほまれ)」など地域の野菜を中心に展開する。キノコやウズラの卵を使ったものや、オレンジ、グレープフルーツ、レモンといったフルーツのピクルスも用意。全て手作業で瓶詰にし、外から中身を見て楽しむことができるよう工夫する。氷点下で熟成させた「氷温酢」や北海道産真昆布の一番だし、サトウキビを原料にしたミネラル豊富な砂糖などを使って「コクがありまろやか」なピクルスに仕上げたという。西出喜代彦社長は「日本人の口に合うよう味付けにこだわった。お酢をそのまま飲む人もいる」と話す。
同店では「水なすピクルス」(702円)を中心に約30種の商品を置く。桂高校(京都市西京区)の生徒と共同開発した、金時人参(にんじん)や鹿ヶ谷かぼちゃなどを使った「京の伝統野菜」シリーズ3種(各756円)や、子ども向けにウサギやキリンなどの形に型抜きをした「こどもピクルス」(1,080円)といった商品も。「ピクルスの素」も3種(りんご酢&はちみつ、洋風レモン味、こんぶだし味、250円~)販売する。壁面を水色のタイルで統一した約24平方メートルの店内は、木目調のラックに商品を置いてマルシェをイメージしたという。
西出社長は「泉州産の野菜をふんだんに使っているので、お土産などで地方へ持っていって楽しんでほしい」と話す。
営業時間は11時~21時。