大阪木津卸売市場(大阪市浪速区敷津東2)内に4月3日、「海鮮丼専門店 木津 魚市食堂」(TEL 06-6632-1017)がオープンした。
1810年に開設され、「食い倒れの街・大阪の台所」として親しまれてきた同市場は、民間が運営する日本最大級の卸売市場。これまで同市場で魚の卸業に携わっていた山元正さんが「木津市場は大阪でも歴史が古く、特に質の良い商品が集まっているにもかかわらず、魚のおいしさを味わえる海鮮丼専門店がない」と感じたことから、「もっと本物の魚のおいしさを知ってほしい」と同店を開いた。
メニューは全部で15種。9種の海鮮がのった「市場の海鮮丼」(1,500円)や、「本まぐろの鉄火丼」(1,800円)、「うに・いくら丼」(2,500円)など。「こぼれマグロ丼」(3,500円)や「こぼれウニ丼」(3,800円)と、通常よりふんだんに海鮮を使ったものも数量限定で提供。全てにあら汁と漬物が付く。海鮮類は競りで山元さんが仕入れたものを使う。山元さんは「通常は一流ブランドとして出回っているものも、市場に直結しているので安く提供することができる」と話す。
店舗面積は約26平方メートル、席数は12席。同市場は4時30分から競りが始まるため、競りが終わった人も利用できるよう6時から営業する。
山元さんは「市場に仕入れに来る人はもちろん、最近増えているインバウンドの方々にも楽しんでほしい。通常の海鮮丼より高価だがおいしいと自信が持てるものを提供している。食べたら『頑張ろう』という気持ちになれる『勝負めし』のような存在になれたら」と意気込む。
営業時間は6時~(売り切れまで)。