なんばマルイ(大阪市中央区難波3)7階に4月14日、「日本カジノスクール大阪校」がオープンする。運営は日本カジノスクール(東京都新宿区)。
日本カジノスクールは、日本初のカジノディーラー専門養成機関として2004年4月に東京で開校。これまで690人の卒業生を輩出し、シンガポールやフィリピン、マカオなど海外のカジノで活躍する卒業生も多いという。学生の6割が男性、4割が女性で、年齢層は幅広い。会社員が4割、フリーターが3割、その他、大学生、自営業、主婦などさまざまな職業の人が通う。
2016年12月にIR推進法案が可決されたころから入学希望者が増加しており、関西方面から東京校への入学者も一昨年から昨年にかけて3倍に増えたという。大岩根成悦(おおいわねまさよし)校長は「IR実施法案が今年6月にも可決する可能性が高い。日本では大阪市がIR誘致の可能性が高いと思っている。夢洲にシンガポールクラスのカジノができるとすれば、カジノディーラーは2000人必要になる」と大阪への進出の背景を説明。同校ではそのうち1200~1400人を育成したい考え。
大阪校は、なんばマルイ7階の売場の一角に設けた。同店の世継(よつぎ)智昭店長は「ここ数年コト消費へのニーズが高まっており、アパレル中心から、飲食・サービス・雑貨を中心とした店作りを進めてきた」と同校の誘致について説明する。45坪の店内には、ルーレット、ブラックジャック、ミニバカラ、ポーカーの実習テーブルを設置し、本場のカジノの雰囲気でディーラーとしての実技を学ぶことができる。
養成コースは、週4回、夕方に通い、6カ月で修了するコースのほか、社会人向けに夜間や土曜のみで1年間で修了するコースなどを開講する。実技だけでなく、カジノ文化やカジノ英会話、ホスピタリティを学ぶ座学も行う。入学年齢は18歳以上。学費は約65万円。初年度45人の入学目標に対して、既に16人の入学が決定している。
同校には、アミューズメントカジノ(カジノカフェ)を併設(4月下旬オープン予定)し、スクール卒業後もカジノ合法化までの間に実践練習を行える場と位置付ける。来店客は本物のカジノ同様の雰囲気でカジノゲームを楽しめる。換金や商品との交換などはできないが、チップは預かってもらえるという。