道頓堀の中座くいだおれビル(大阪市中央区道頓堀1)地下1階に6月1日、食とエンターテインメント情報を発信する拠点「道頓堀スクエア」がオープンする。
道頓堀商店会(同)とJTB(東京都品川区)が、観光の視点で道頓堀の価値を高める目的で昨年10月に締結した「エリアマネジメント分野の連携に関する協定」に基づく具体的な取り組みとして開設するもので、カフェを併設するインフォメーションセンター「TONBORI BASE Cafe & Info」と、エンターテインメント劇場「道頓堀ZAZA」(既存施設を拡張)で構成する。
「TONBORI BASE Cafe & Info」には、道頓堀の店舗情報や食の豆知識、道頓堀の歴史について学べるデジタルインフォメーションボード「トンボリグラフィー」を設置するほか、大阪やその周辺のさまざまな分野の劇場公演やナイトクラブのチケット情報の収集と購入ができる「TicketsToday」カウンターを設け、道頓堀を訪れる観光客の着地型観光のニーズに応える。併設するカフェでは、ソフトドリンク(300円)やアルコール(300円、500円)やカップヌードル(300円)を提供するほか、周辺で購入した食べ物を持ち込むことができる。営業時間は10時30分~22時30分。
「道頓堀ZAZA」は、既存の「ZAZA HOUSE」(150席)、「ZAZA POCKET’S」(70席)に加え、新たに「ZAZA Box」(100席)を増設。6月1日より「ZAZA Box」では道頓堀の歴史と食べ物をテーマにしたファンタジー「道頓堀presents フードミュージカル GOTTA(ゴッタ)」をロングラン公演する。45分間の公演で、「たこ焼き乃丞(のじょう)」「串カツ男爵」など5つのキャラクターが登場し、地中に閉じ込められていたはずの怪物「ヨク」をやっつけるというストーリー。11時~、13時~、15時~の1日3回公演で、火曜休館。前売りチケットは大人=2,500円、小中学生=2,000円、幼児(4歳以上)=1,000円(当日券は各500円アップ)。
JTB執行役員の籠島慎二さんは道頓堀について、「訪日旅行者が求めているお店にたどり着けていない」「観光客で常に混雑している」「訪日旅行者が楽しめるエンターテインメントが少ない」ことを課題として挙げ、これらを解決するための場所として「道頓堀スクエア」を開設したと説明する。