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難波に「石見神楽」国内初の常設展 伝統芸能の魅力伝える

石見神楽なにわ館「外観」

石見神楽なにわ館「外観」

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 島根の伝統芸能「石見神楽(いわみかぐら)」を常設公演する「石見神楽なにわ館」(大阪市浪速区幸町1)が4月25日、オープンする。

全長18メートルの大蛇

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 石見神楽は神楽の様式の一つで、島根県西部に受け継がれている伝統芸能。日本神話などを題材にした演目を、豪華な衣装と表情豊かな面を身に着けて舞う。館長の高橋郁夫さんは動画サイトで見た石見神楽に衝撃を受け、「日本だけでなく、世界中に発信したい」と強く思うようになり、外国人観光客も多い難波で同館の開設を決めたという。舞台の広さは幅7メートル、奥行き5メートルで座席数は100席。外国人観光客向けにあらすじは英語の字幕付きでスクリーンに映し出す。

 大阪社中を結成し、昨年10月から募集を開始。50年以上石見神楽の振興に携わってきた安藤美文さん指導の下、毎日9時から21時まで練習した。2月に行われた「なんばグランド花月」(中央区難波千日前)の特別公演チケットは完売だったという。

 演目「八岐大蛇(やまたのおろち)退治」で大蛇役を演じる高島理(おさむ)さんは「大阪で役者として活動していたとき、団員を募集していることを知った。祖父が能楽師だったこともあり、自分も伝統芸能に携わりたいという思いが強くなり応募した」と話し、続けて「回を重ねるごとに良くなってきている。これをきっかけに別の演目にもチャレンジしていきたい」と意気込む。

 上演時間は、金曜・土曜・日曜・祝日の14時、17時の2部制。入場料は3,000円。

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