ミュージカルなどの公演チケットを安く販売するチケットストア「TKTS(ティーケーティーエス) なんば」が9月5日、南海なんば駅(大阪市中央区難波5)1階の総合インフォメーションセンター内にオープンした。
TKTSは当日と翌日の公演チケットを、公式に割引して販売するチケットストア。1973年に米ニューヨークのタイムズスクエアにオープンし、現在は米国内で3店舗を展開。日本では、これまで同じ業態を展開していたロングプランニング(東京都新宿区)が運営し、同社のチケットストア「チケッツトゥデイ」は順次「TKTS」へ変更する。TKTS全体で2020年に一日200枚、2024年に一日1500枚の販売を目指す。
記者発表に登壇したロングプランニングの榑松大剛(くれまつひろたか)社長は「約20年前のミレニアムカウントダウンの時にニューヨークでTKTSに出合い、いつか日本でやりたいと思った。それからなかなか話が進まず、5年前に直接(TKTSの運営会社に)会いに行き、ようやくオープンにこぎ着けた。本当にうれしい」と話した。
舞台俳優として活動する海宝直人さん(オフィスストンプ)も登壇し、「舞台というとハードルが高いイメージを持つ人が多いが、TKTSができたことでより低くなったと思う。裾野が広がって今後ますます舞台が盛り上がると感じている」と話した。
チケットの種類はミュージカルのほか、演劇、クラシック、伝統芸能まで幅広くそろえる。榑松さんは「将来的には野球のチケットなども取り扱いたい」と話す。利用者は専用の端末で希望のチケットを探して、コンシェルジュが常駐するカウンターでクレジットカードや電子アプリで決済する。
営業時間は14時~21時。