パールのハイジュエリーブランド「ミキモト大阪心斎橋店」(大阪市中央区南船場3)が1月23日、グランドオープンした。
1893(明治26)年に、御木本幸吉が「世界中の女性を真珠で飾りたい」と考え、真珠の生産からジュエリー製造・販売まで手掛ける同社を創業した。現在国内に直営店6店、百貨店内に約70店、海外はアメリカ・フランスをはじめアジア各地にも約35店舗を展開する。同店は西日本初の路面旗艦店。海外ラグジュアリーブランドを集積し、訪日外国人が多く訪れる心斎橋に出店することで、海外にも同ブランドを周知し、新たな顧客層の開拓を狙う。
店舗面積は約304平方メートル。銀座4丁目本店と同じく白色を基調としたラグジュアリーな内装の店内は、ハイジュエリーやパールネックレス、ブライダルジュエリーなど、フルラインを取りそろえる。「ゆったりと買い物が楽しめる」ように、個室も設けた。
オープニングセレモニーでは、女優の夏木マリさんは「大阪を意識した」というピンク色のドレス姿にネックレス・ブレスレットなど総額約3,000万円のパールジュエリー、俳優の桐山漣(れん)さんは約170万円のパールのネックレスを着用し登場した。夏木さんは「(ミキモトは)世界で初めて真珠の養殖を成功させ、世界に広めた歴史がある。パールを身に着けることは日本の誇りだと感じる」と話し、「中学生の時に母から譲り受け、初めて身に着けたパールが『ミキモト』のネックレスで、今でも大切に持っている」と同ブランドとの縁を話した。
パールのネックレスを生まれて初めて身に着けたという桐山さんは「男性もパールをコーディネートに取り入れてほしい。パーティーだけでなく、普段使いや和服にも合わせてみたい」と話す。夏木さんは「良いものは性別に関係なく、ジェンダーレスにパールを楽しんでほしい」と語った。ブランド初となるフレグランス「ミキモト オード パルファム」(3万3,000円)も、1月25日の発売に先立ち披露された。開発に約2年の期間を要し、性別に関係なく使用できる「ユニセックスな香り」だという。
昨年11月にミキモト(東京都中央区)の新社長に就任した中西伸一さんは「キタの梅田には直営店があったが、ミナミの心斎橋に念願の出店ができた。国内富裕層・インバウンド客だけでなく、消費の中心となるミレニアル世代や男性にもターゲットを広げていきたい」と今後の展望を話した。
営業時間は12時~20時。