傘のシェアリングサービス「チョイカサ」の2回目の実証実験が2月17日、南海なんば駅周辺で始まった。
南海電鉄が実施する「新規事業開発プログラム」の一環として企画された同サービス。事前にホームページで登録を済ませたユーザーが、貸し出し用の傘に取り付けられたQRコードをスマホで読み取り、鍵の番号を取得、開錠できる仕組み。
2019年8月に実施した1回目の実証実験では、南海なんば駅周辺(改札外)の4カ所と、なんばCITY南館の1カ所の、計5カ所に専用の傘立てを設置。1カ月間の実施で700人の登録があり、延べ500人が利用した。無料ということや、返却を催促するメールが届かなかったこともあり、約3割が返却されなかったという。柄の曲面部分にQRコードを付けたことで、利用者から「なかなか読み取れない」などの声もあった。
前回の反省点を踏まえ、今回は1回300円(今後変動)に有料化。傘に小さな板を取り付け、QRコードを貼り付けることで読み取りやすくした。期間は4月末までと長めに設定し、収益化に向けて検証する。
同サービスを考案したグレーターなんば創造室開発部の福井良佑課長補佐は「置き場がたくさんあるほど使い勝手も良くなるので、正式にサービスが開始できた際には企業と協力して置き場の増設を進めていきたい」と意気込む。