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心斎橋の老舗楽器店「三木楽器」が故人用ギターオブジェ 新規事業に着手

「メモリアルギター」を開発した三木楽器

「メモリアルギター」を開発した三木楽器

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 老舗楽器店「三木楽器」(大阪市中央区北久宝寺町3)が2月1日、葬儀シーンで活用できる「メモリアルギター」の販売を始めた。

メモリアルギター

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 三木楽器は1825年、書籍業として創業。1888(明治21)年に楽器部を創設し、ヤマハオルガンの販売を始めたのが楽器店としての始まり。梅田店やアメリカ村店、オンラインショップ専門店など約10店舗を展開する。

 楽器の小売や音楽教室の運営を主な事業としてきたが、2020年7月に「事業開発室」を新設。ゴルフクラブや釣り竿などは納棺用の製品があるなか、楽器用のものがなかったことから同製品の開発に着手した。事業開発室の櫻井裕子さんは「ギター形状の木製品を製造しているのは当社のみ」と胸を張る。

 メモリアルギター(2万9,700円、送料別途)は本物の約6割程度の大きさで、木製の玩具などを手掛ける職人に設計を依頼した。弦はタコ糸で代用し、ほかの部分は全て木材で製作する。楽器としての機能はなく、納棺用品やお供え物としての利用を想定する。エレキギター2種類とアコースティックギターの全3種類を用意し、オンラインショップ限定で販売する。

 櫻井さんは「老舗楽器店として楽器を売るだけでなく、その人のミュージックライフをいつまでも応援できたら」と話す。

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