100円ショップへの卸売業を手掛けるナカノ(福井県小浜市)は7月23日、天然素材でできた造花「アメージングフラワー」を販売する直営店「lilepicot(リルピコット)」(大阪市中央区博労町3、TEL 06-6245-4602)をオープンした。同社の新事業1号店となる。
アメージングフラワーは、商品の茎部分に使用されている針金を除き、タイで栽培されている「パラゴムの木」の葉や皮、とうもろこしの葉、ヘチマなどを原材料とする「98%天然素材で作られた造花」。タイの工場で加工され、現地のスタッフが一つひとつ手作業で作り上げる。茎部分にはタイの和紙が巻かれるなど、伝統文化の一つでもあるという。アメージングフラワーの名前は、これまで150回以上タイと日本を行き来する同社の犬走(いぬばしり)泰朗さんが命名した。
同店は、心斎橋筋商店街の北側に続く「せんば心斎橋筋商店街」沿い。店舗面積は11坪。オフホワイトを基調としたナチュラルな雰囲気の店内に、色とりどりの「造花」が並ぶ。価格は1本157円より。花束やアレンジを施したものは4,500円前後。「30代以降の女性を中心に、来店いただいた約8割の方に購入いただいている」(犬走さん)。廉価版の商品は、100円ショップでも販売するという。
新事業展開の経緯をについて、犬走さんは「原油高の影響もあり、今後を見据えて新しい形でビジネスを展開することが決まった」と話す。今秋にはキッチン雑貨などを導入する予定で、アメージングフラワーだけでなく、「ダイニングキッチンのトータルコーディネートを提案できる店舗を目指す」という。
犬走さんは「タイには面白いものがたくさんある。アメージングフラワーはまだまだ認知度が低いので、多くの人に知っていただきたい」と話す。同社では、多店舗展開も視野に入れている。
営業時間は11時~20時。
98%天然素材で作られた造花(関連画像)lilepicot(リルピコット)店舗外観(関連画像)なんばCITY地下1階に生花店「ベリーメリー」-1階から移転(なんば経済新聞)なんばマルイに「青山フラワーマーケット」-関西で4店舗目(なんば経済新聞)株式会社ナカノ