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タカラベルモントが新事業立ち上げ 製造過程で発生する廃棄レザー活用

廃棄レザーを活用するプロジェクト「Re:bonis(リボニス)」を発足させたタカラベルモント

廃棄レザーを活用するプロジェクト「Re:bonis(リボニス)」を発足させたタカラベルモント

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 理美容機器や医療機器の製造・販売を手掛けるタカラベルモント(大阪市中央区東心斎橋2)が6月、自社工場発のプロジェクト「Re:bonis(リボニス)」を発足させた。

製造過程で出た端材

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 合成皮革を使った「丈夫で壊れにくい」椅子を理美容室等に提供している同社。10月5日に創業100年を迎える。プロジェクトを立ち上げたメンバーの1人白井さんは「長年にわたり、効率的かつ余剰な革が出ないよう工夫し、製造プログラミングを行って革の裁断をしても、やむを得ず発生してしまう端材。これをなんとか再生し活用したかった」と明かす。

 プロジェクト名の「Re:bonis(リボニス)」は、理美容椅子と再生(reborn)を掛け合わせた造語で、メンバー間の話し合いで決まった。プロジェクトの展開に当たり、美容師向けのシザーケースを製造・販売するwaji(大阪市阿倍野区)と協業。Wajiの革小物を製造するノウハウを借りながら、「有効的かつ新しいレザーの活用法」を探していく。

 プロジェクトの第1弾は、100周年ということもあり社員向けに還元できるような製品を準備中で、日常身に着けるものを予定している。普段から製品と触れ合ってもらうことで、社員のSDGsへの意識向上を狙うという。

 広報室の久保直美さんは「今年冬から来年春ごろに向けて、消費者向けの製品の開発も進めている。販売するだけでなく、ソーシャルグッドな商品を目指したい」と話す。

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